19. ドローン検定3級取ったるぜの巻
地道なドローン基礎練習努力のかいあってか、室内でも意外と自由自在に飛ばせるようになってきました。
でも、調子に乗って椅子をくぐらせたりしようとすると、何故かその時だけ急に不安定になり、椅子の脚などにぶつかって墜落してしまいます。
メンタルの弱さが顕著に現れている現象と言えます。
練習にメンタルトレーニングも加えなければならないかもしれません。
- ドローンの目標を決めるぞ!
- まずは「ドローン検定」と「陸上特殊無線技士」に挑戦!
- 「申し込み」と「参考書選び」
- あとは勉強あるのみ
- ついに試験当日。過去の苦い思い出がフラッシュバック
- 合格発表。結果は…
ドローンの目標を決めるぞ!
初めて狭い室内で8の字飛行ができてから、さらに1ヶ月程が経過しました。
その後も孤独で限りなく地味な練習の日々が続いております。
野球で言うと試合せず、一人でひたすら素振りだけ、サッカーで言うと、こちらも一人でひたすらリフティング練習だけやってるというイメージでしょうか。しかも室内で。
『うーむ。限りなく孤独な感じがするなぁ。仲間を作って色々と交流を深めたりしないと広がりが出ないよなぁ。
これではまるで、オジイが死んで残され島で一人ぼっちになってしまったコナンのようだよ。』
広がらない原因はきっと目標を明確に定めていないからに違いなのではないかとの結論にいたり、今後のためにしっかりとした中長期的な目標を決めることにしました。
10年以上前に、何かの研修会で講師にこう言われたことがありました。
「今日の夜はどこにいると思いますか?」
「…。多分、自宅にいるのではないでしょうか」
「そうですね。間違いなく自宅にいるのではないでしょうか。それは、自宅に帰りたいとあなたが強く思っているからなんですよ。
何とかして自宅に帰ろうとするから、たとえ何があったとしても、時間がかかったとしても帰ることができるのです。
それと同じで、目標を持って、強くそうしたいと思えば、そうなる確率が非常に高くなるのです。」
その時は『な〜るほど。自宅に帰るぐらい強く目標を持つのかぁ。いいことを聞いたぞ』と感心したものです。
その研修会での学びは、その後10年以上いかされなかったのは明白ですが、今やっとそのことを思い出し、研修の成果が現れようとしています。
『よし、目標をちょっと考えてみよう。例えば何がしたいかな』
一人ブレストでアイデアを出してみました。
空撮はやりたい
『そ~だな、まずやってみたいのはなんと言っても空撮映像作りだな。
我が母校の四季折々の表情をPVにまとめてみたいね。
近畿大学みたいのもいいけど、ああいうのよりもう少し自然な映像がいいかなぁ。そもそもあれ無理だしね。
あの雰囲気で、さらにドローンならではの空撮映像が入るってイメージかなぁ。それいいねぇ。』
『そのためにはまずは、まずは、空撮用のドローン買わないとなぁ。うーむ。』
ドローンレースもいいね
『ドローンレースに参加して優勝するというのはどうだろう。せっかくフライトシミュレーションもあるしね。
今まだマイナーだから参加者少ないんじゃないかな。
「上北沢商店街かみきたホイ夏祭りドローン大会」みたいなやつなら、もしかしたら可能性あるかもしれないな。
どんなレースでも「優勝」だと「スゴイ」って思われるからね。
『これも、何だかんだでドローンは必要だよな。しかもレース用の。
そうそう、プロポもFPV用のゴーグルもいるなぁ。うーむ』
オリンピックのドローン空撮部隊
『もう少し違う角度で考えてみるか。
そーだなー、東京オリンピックでドローン空撮部隊に入るっていうのはどうかな。そんな部隊あるのかわからないけど、ありそうだよなあ。
ドローンパイロット不足してるっていうし、東京でやるから通いやすいしね。
これがパリとかじゃ行くのに一苦労だからね。
オリンピックの空撮に参加したって何だかスゴイ感じするよなぁ。』
『まあでもこれこそ、ちゃんとした空撮用ドローン一式必要だよなぁ。うーむ』
アイデア3つ思いつきました。
ちょっと少ないのでスクリーニングはなしにして、とりあえずこれらの目標のうち一つは達成しようということにしました。
このへんのツメが甘いですよね。
自宅が3つあり、そのどこかに帰れればいいっていう目標だと、帰りつける確立下がりそうですもんね。
まずは「ドローン検定」と「陸上特殊無線技士」に挑戦!
どちらにしても、いつかはちゃんとしたドローンを購入しないと話にならないという事はわかりました。
と言ってもすぐには買えそうもないので、まずは今できることをやっておこう、ということで「ドローン検定」と「陸上特殊無線技士」を取得することにしました。
「ドローン検定」は、DPAの資格「回転翼3級」でやや不足気味な関連知識面を強化できるのではないかと選んだ次第です。
検定内容の詳細はよくわかりませんが、目標達成に役立ちそうな気がします。
2級、1級は3級を取得しないと受験できないようなので、まずは3級からです。
何だか3級ばっかりです。
「陸上特殊無線技士」は、業務でドローンを遠隔操縦するには必要な資格ということです。
これは目標達成には不可欠ですね。
総務省 電波利用ホームページ | ドローン等に用いられる無線設備について
ドローンレースに必要な「アマチュア無線4級」は、なぜか持っているんですよね。平成元年発行と書いてあるので、今から30年も前に取得してました。
免許はただのパウチ加工で、写真の私も20歳代なので驚くほど髪があり、証明写真の意味をなしてません。
呼称も古く「電話級 アマチュア無線」と書いてあります。今は「第4級アマチュア無線技士」に呼称が変わっているようです。
有効期限はないらしいので、まだ有効なのだと思います。
何かの授業で取得したのですが、
当時流行っていた映画「私をスキーに連れてって」で、登場人物がみな無線でやり取りしているのが非常にかっこ良く、取得したらさっそくやってみようと思いました。
しかし、結局開局もせず無線機も買うことはありませんでした。
当たり前ですが、相手も資格持ってないと通信できないんですよねえ。
それにしてもあの映画はビデオで何十回も観たものです。
会社のデスクでタバコは吸っているし、誰もパソコン使ってないし、プリンタの音がドットプリンタだし、車で聴く音楽はカセットテープだし、連絡に無線を使っているのもそもそも携帯が存在しないからだし。
時代を感じさせますが今もなお見入ってしまいます。
陸上特殊無線技士は3級でも良かったのですが、他の資格も3級ばかりなので、ここらで2級を入れておかないと、これから先、何から何まで3級止まりになってしまいそうなので変えてみました。
何故1級ではないかというと、1級は別次元で難しいということなので。
「申し込み」と「参考書選び」
まずは、申し込みです。
ドローン検定の方は協会のHPから簡単にできました。
費用は5,716円、振込も銀行のWebサービスを使えはすぐに終了、直近の9月を申し込みました。
陸上特殊無線技士の方は、公益財団法人 日本無線協会のHPから申し込みます。
講習会に参加すると1日で取得できるが20,000〜30,000円とちょっと高い「養成課程コース」か、一発試験5,292円の「国家試験コース」の二者択一です。
落ちないことを願いつつ「国家試験コース」を選択。
振込方法はちょっと面倒で、郵送されてきた振込用紙を郵便局に持っていくしかありません。このあたりちょっと古いですよね。
試験は年3回しかなく、直近は10月でした。
申し込み期間も8月1日から20日までと短く、ギリ申し込み間に合いました。
ラッキーです。これを逃すと次は2月ですから。
『おっ。なんてラッキーなんだ! ドローンの神様が微笑んだとしか思えんな。』
こんな風に一瞬でも考えてしまうところが伸びない要因かもしれません。
さてさて、次は参考書です。
倹約して安く購入しようと色々と考えました。
二陸特の参考書はオーム社の「やさしく学ぶ 第二級陸上特殊無線技士試験」3,024円にしました。
ちょうど「メルカリ」に出てたので1,850円で購入、初メルカリでしたが、問題なく届きました。
ソラさんありがとうございます。
第2級陸上特殊無線技士(二陸特)一発合格への勉強法 | 兼業主夫。多趣味は無趣味。
ドローン検定の方はamazonで2,376円。
知らず知らずに溜まっていたGポイントを2,000円分amazonポイントに変換して、実質376円で購入できました。
格安SIMは本当に格安でした
それにしても、ポイントというのは賢く貯めると相当得するんじゃないでしょうか。
Gポイントは、そもそもはスマホをソフトバンクから格安SIMのBIGLOBEモバイルに変更した時に付与されてたものです。
格安SIMは本当に格安だったので、もっと早く変更しておけば良かったとつくづく思います。
ソフトバンクの時は、iPhone6で分割払い時が月々8,500円くらい、2年間の分割払い終わっても7,500円くらいでした。
ところが今は、アップルストアで買ったSIMフリーのiPhone7plus 128GBの分割払い時が4,700円、BIGLOBEモバイルのSIM代がデータ通信6GBプランで2,400円くらいです。
合わせても7,100円ですし、iPhone7plusの支払いが終われば月々たったの2,400円ですよ。
すごくないですか。
しかも「サバイブ」というキャンペーンサイトから申し込むと、申し込み手数料無料だったり、年間利用で1万2,000円キャッシュバックキャンペーンやってたり、NTTグループカード作ってそこから引き落としにするとと1年間通信料が500円引きになったりと様々ありました。
こういったキャンペーンを使うか使わないかで大違いですよね。
そしてさらにGポイントなるものが貯まるのですから、本当に何がどうなって企業は儲かっているのかよくわかりません。
あとは勉強あるのみ
さてさて、申し込みも終わり、参考書も購入し、あとは勉強あるのみです。
1ヶ月後に迫っている「ドローン検定」からはじめました。
『うーむ。意外と難しいじゃないの。
44.1mの高さから地面に落ちるまで何秒かかるかなんてわからんよ。
重力加速度は9.7m/s2とする。とか言われてもねぇ。
あー、計算してたら九九が何だか怪しくなってきたぞ。
ルートの計算とかも昔やったけど、そもそもルートってなんだっけかな』
土日の休みと出勤前の時間に勉強しました。4択なのが救いですね。
まずは勉強とはどうやったらいいのかということです。
あまりにも長く勉強しなかったので勉強の仕方を忘れてしまいました。
テキストを読んでいると眠くなってしまうので、まずは問題をやってみることにしました。間違えたところだけ解説読むという省エネ勉強法です。
『不足する知識面を補うために受験することにしたのに、これでは受かるためだけにやる勉強方法ではないか。』
との疑問も浮かびましたが、
『とりあえず合格圏内まで持って行って、余裕があれば知識を増やそう』に気持ちは変わっています。
ジェダイの騎士も受験制度だったら、私はたぶん「なれる!ジェダイの騎士」とか「一発合格!ジェダイ過去問題集」とか「らくらく!フォース倍増法」といった参考書に散財するタイプなのではないでしょうか。
ついに試験当日。過去の苦い思い出がフラッシュバック
2018年9月22日、ついに試験日がやって来ました。
会場は渋谷のフォーラム8です。
フォーラム8は非常に思い出深い場所です。
今から20年前、若かりし33歳の時に、中小企業診断士受験のための講習会に週2回、仕事終わりにせっせと通っていた場所です。
この勉強は「ポンコツサラリーマンを脱するために、サラリーマンとして最低限のレベルをクリアする」を目標に始めたものでした。
『中小なんだからきっと簡単に違いない』と思っていました。そういうところがポンコツたる所以ですね。
とはいっても独学では無理そうなので、メジャーな受験校の中で合格率が高いと噂だった女性講師による少人数ゼミ形式講習会に入りました。
確か受講生当初は8人だったと記憶してます。
講習会が始まって1ヶ月ほどたったある日授業に行くと、先生ではなく事務の人がおりました。
「本日は先生が急用で来れなくなりました。大変申し訳ございません。本日は自習とさせていただきます。代講については後日ご連絡します。」とのこと。
「うーむ。珍しいなぁ。体調でも崩したのですかね」
「でも体調不良ならそう言うんじゃないですかねえ」などと皆で話していました。
次の授業も、その次の授業にも先生は来ませんでした。事務の人は
「本当に申し訳ございません。色々と事情がありまして。
先生なのですが、えー、本日もそうなのですが、これからも当分都合がつきそうもありません。
今代わりの講師を探しているところです…」
我々はざわつき、
「いやいや、我々はこのゼミを選んで申し込んだのであって、今さら講師変わるとはどういうことですか。理由をお聞かせください。」
「あ、いゃあ、理由はその、色々と複雑な問題がありまして…、私共も非常に困惑しておりまして…。
次回は必ず代わりの講師を決めてご説明したいと思います。」
意気揚々と勉強を始めた矢先の、何やらよくわからない講師失踪状態に困惑する我々でしたが、しぶしぶと解散したのでした。
その日の夜、受講生の一人清水さんから電話がありました。
「夕刊見てくださいよお。先生逮捕されちゃってますよー!」
「エーッ! んなバカな!」
夕刊には我らがゼミの先生が、どこかの社長とグルになり、何かの補助金を騙しとり逮捕されたという記事が載ってました。
どうりで授業に来ないはず、パクられてました。
次のゼミで学校側からの説明と新講師を紹介されたのですが、すっかり出鼻をくじかれた我々は、その日は居酒屋でヤケ酒を飲みながら、
「でも補助金を騙しとるというところは中小企業診断士ならではの知能犯だよなぁ。」
などと、何の慰みにもならないことを言っては、
「始まったばかりなのにこれからどうするよ」とため息をつくばかりでした。
その後、その先生は不起訴になったようですが、我々のペースがダダ崩れしたことには変わりありません。
シングルマザーの家庭で、ある日突然母親がパクられ、取り残された小学生兄弟のような我々受講生が、このあと繰り広げるドタバタ奮闘記はまた後日機会があったらするとして、そんなこんなでフォーラム8はとても思い出深い、深すぎる場所なのでした。
当時も古い建物でしたが、あれからさらに20年も経過しており、より一層年季が入っていました。
受検生はごく少数かと思ってましたが意外と多く驚きました。
『こんなにもいるのか。今までどこに行っても少なかったのになぁ。
しかも老若男女色々いますねぇ。』
テストはマークシート方式です。
マークシートとは懐かしいですねぇ。塗りつぶしに結構神経使うんですよね。
『そうだそうだ。マークシートってはじめに答えを解いてから、あとでまとめて塗りつぶしたほうが良かったんじゃなかったかな。
確かそうだった気がしたなぁ。違ったかな。』
などと考えているうちにテストか始まりました。
30分経過したら退席できるそうです。
『簡単だなこりゃ。もしかしたら退席一番かもしれないぞ。
それちょっと嫌味っぽいかな。終わっても様子を見て退席するかな』などと余裕をかましてましたが、
「30分たちましたので退席できます」の声と同時に、あれよあれよと皆席を立って帰ってしまいました。
私はというと、マークシート後塗り方式を採用したため、塗りの真っ最中でした。
『いかんいかん。みんな随分と早いなぁ。
後塗り方式って、マークシートでやってはイケない方式として覚えてたのかもしれないなぁ』
やっと終わり、退席した時はすでに1/5ぐらいの人しか残っていませんでした。
合格発表。結果は…
合否は10日後に協会から届くハガキを見て、HPで確かめるそうです。
ハガキが到着、確かめてみました。
無事、合格してました! よかったよかった。
数日後、このようなカードが送られてきました。
この資格は、役に立ったのか立たなかったのかというと、役に立ちました。
リポバッテリーの知識とか航空法、小型無人機等飛行禁止法とか改めてちゃんと覚えましたから。
ドローン検定が終わり、次は第二級陸上特殊無線技士(二陸特)です。
こちらも試験まで一ヶ月しかありません。ドローン検定で味をしめた省エネ勉強法を急ぎ開始したのでした。
しかし、今までの省エネ勉強法では太刀打ちできなかったのです…。
↓二陸特ドタバタ劇はこちらです。