13.修行は続くよどこまでも。DSJビジネスコースの巻
- DSJビジネスコースついに始まる!
- しょっぱなから実技開始!
- 座学で固い村田先生がまさかの…
- 本格的に実技へ突入!
- ビジネスコース2日目。色々な最終決戦
- 8の字飛行をクリアすべし!
- 最終決戦だらけの日。そしてその勝敗は…
- ビジネスコース修了
DSJビジネスコースついに始まる!
フライトコース修了から1週間はあっという間に過ぎ、2018年6月16日、ついにドローンスクール ビジネスコース初日がやってきました。
この2日間を乗り切れば、DPA回転翼3級登録の権利が与えられます。
何が何でも頑張らねばなりません。
フライトコース修了後も日々自己研鑽を積み重ねてきました。自己研鑽と言っても、風呂上がりに5分しか持たないバッテリー4個(また1個買い足しました)を使って、30分程度トイドローンを飛ばすだけですが。
『それにしても、どうも伸び悩んでいる感じがするなぁ。操作の仕方は頭ではわかっているつもりなんだけど、自然に出てこないよなぁ。
教えてもらった直後って、かえってうまくいかないことあるもんな。
そう言えば、若い時、自己流でやってたゴルフをレッスンプロに教えてもらった直後から、ボールに当たらなくなったことあったなぁ。中心に当たらないとかじゃなくてクラブに当たらないんだもんね。それでコースに出たもんだから散々だったよなぁ。
思い出してきた。あの時嫌な思いしたんだった。人格的に尊敬できない上司から
「いいなぁ、2日分楽しめて」とか嫌味言われたんだ。
頭来てそれ以来ゴルフ辞めたんだった。あいつ誰だったっけかな、総務部長だったかな。ゴルフなんて辞めて本当に良かった良かった。』
しょっぱなから実技開始!
天候は、またまた台風が近づいてきており風があり、さらにとても寒く、6月も中旬になろうとしているのに、どうやら4月初旬の気温らしいです。最高気温18度とのこと。
本日は、9時半から11時までフライト実技、その後14時半まで座学、そしてまた実技というカリキュラムです。
「それでは、ビジネスコースはじめますね。頑張りましょう」
「かしこまりました。頑張ります!」とでも言ったと思います。
『俺はやってやるぞ。才能をを覚醒させるんだ。マトリックスのネオのように。』
ちょっと、気合が入り過ぎていたかもしれません。午前中はあまり調子が出ませんでした。
『もう少しリラックスしないと本領発揮できないぞ。とにかく慌てたり、緊張したりすると反応が鈍る感じあるなぁ。
ドローン操縦でも最後はメンタルが関わってくるんだな。とにかく、自分の能力を発揮できるかどうかはメンタルに尽きる。最後は自分との戦いなのだ。』
座学で固い村田先生がまさかの…
フライトの後は11時10分より座学開始です。今回も村田先生でした。
今日はもう一人受講生がいました。別のDSJスクールの受講生とのこと。
都内のDSJはどのスクールでも、潮見で受講するのです。実技の区画は違いますが、座学は一緒のようです。
座学はフライトコースの復習を織り交ぜながら、安全飛行や赤外線カメラを使った活用事例などなどです。
昼食後の後半戦、固く真面目な印象の村田先生も、実は意外とおふざけ好きなのかもと思われる出来事がありました。
ドローンを活用した、太陽光パネルのホットスポット点検の説明の時に、どうだという顔でダジャレを決めてきたのです。
「太陽光パネルのホットスポットは決してホットいたからなるわけじゃあありません。」
かなり遠くからのフリーキックなのに、まさか直接ゴールを狙ってくるとは思いませんでした。
1〜2秒、間があったかもしれません。我々ディフェンダー2人はあっけにとられ何の反応もできませんでした。
『何なのだこの静けさは。今のはたぶんダジャレだぞ。ここは笑いがあってもいい場面じゃなかったのか。しかし、何の前触れもなくあまりにも突然のシュートだったので、カラダが全く反応しなかったぞ。守護神川島でも、ナイツの土屋でも受けられなかったはずだ。
シュートを放った本人は、淡々と試合を続行しているが、またいつシュートしてくるか全く予想がつかん。エライこっちゃ』
チラッともう一人の様子をうかがってみると、涼しい顔で平静を装ってはいましたが、目がうつろでかなりのダメージを受けているようにも見えました。
その後、ボールは完全に村田氏に支配されてしまいました。
そのペースまま、最後の20問テストに突入、あれよあれよで座学は修了となりました。
本格的に実技へ突入!
サムライジャパンのメンバーが、ワールドカップが終わり、それぞれのクラブチームに帰っていくように、我々2人もここでわかれ、それぞれのスクールに戻って行きました。
さて、またフライト修行に突入です。
「風が少し出てきましたねー。でも頑張っていきましょう。」
「かしこまりましたぁ。」
そんな乗りで再スタートしました。
以前より確実にうまくなっているはずなのに、何故かなかなか思うように行きません。
左斜め前から吹いてくる風に影響され、円運動はかなり苦しみました。
最後の方に、『少しだけうまくなってきたぞー、何か掴んだかもしれん!』というところで、本日は時間となりました。
前回のフライトコースの時は、自宅に戻ってから爆睡してしまいましたが、今回はそういうことはありませんでした。だいぶ操縦に慣れた証拠ではないでしょうか。
妻が仕事から帰ってくる前に、夕飯のミートソースを作り、風呂上りにはトイドローンで本日のおさらいもしました。
『とにかく、明日1日だ。8の字飛行まで頑張ろー』
ビジネスコース2日目。色々な最終決戦
6月17日、今日も曇りで寒いのですが、昼から晴れ間が出てくるらしいです。台風はだいぶ進路をそれているようでした。
愛車ジュリエッタはますます快調です。燃費は16km/ℓを超えていました。
『おー、いくねー。マイクロロンのおかげかな。全く効果を感じたことなかったけど、実は効いてるのかもね。』
UFOやネッシーと同じように、信じるものと信じないものとの間で、議論が耐えないオイル添加剤のマイクロロンですが、私は軽い気持ちで試してみました。
結果、「全く違いがわからない」です。
育毛剤と同じで、使った場合と使ってない場合を比較しづらいことが、議論が平行線をたどる原因だと思います。
育毛剤といえば、私はミノキシジル1%配合の大正製薬リアップが日本で売りだされた時、当時まだ日本では未認可だった5%配合のロゲインを個人輸入で購入し使い始めました。本家本元のアップジョン社製です。
ネット通販で初めて購入した記念すべき商品がこれでした。しかも、楽天市場とかでなく、くろぐろ本舗という、名前がちょっと怪しい個人輸入を使って。
周りの人達からは「そんなにスゴイの使ってるのに効果ないねー」と言われますが、私はこう思うのです。
『もし使ってなかったら、今頃ツルツルだったよ。』と。
その後、ミノキシジル10%のものに変更し、あくなき戦いを続け、そして2年前、ついに最終決戦と称し、調べに調べて米国から輸入した最終兵器「爆毛根」を武器に戦いました。
手元に最終兵器が届いた時に、なぜ米国から直輸入なのに、デカデカと漢字で「爆毛根」と書いてあるのだろうと疑問に思ってしまいました。そこは買う前に気づくべきでした。
『こりゃー、最終決戦を目前にし、完全なるバッタ物を摑まされたのではないか』との、一抹の不安を抱えつつも、もう買ってしまったのでこれを武器に戦うしかありません。
美容院のオーナー店長も
「最終決戦ですか。そういうことなら、私も本気を出しますよ」と、漢方を使ったオプションの頭皮コンディショナーを無料でやってくれることになりました。
まあ、今となっては、ほぼ勝敗も決まり、爆毛根でも爆毛することはなく、妻と新宿駅で待ち合わせている時も、遠くから歩いてきた妻の第一声が
「あなた、光り過ぎ!」
というような状態になっている現状を目の当たりにしてもまだ、
『もし、これをやっていなかっなら、もっと光っちゃってたに違いない』と思ったりするわけです。
なので、このような効果があるない議論は永遠に決着がつかず、信じるもののみ救われるという、聖書的な結論となってしまいがちです。
8の字飛行をクリアすべし!
さて、そんなことより、今日は終日技能訓練です。
ビジネスコース最後の難関である8の字飛行をクリアしなければなりません。
こちらの最終決戦のほうが今は重要なのです。
はじめに、昨日の復習である円運動をやりました。
時計回りと、逆時計回りともやりましたが結構うまく行ってますねー。
円運動も回転の方向で、得意不得意があるようです。
私の場合は、時計回りの方が得意でした。
『回転の方向で得意不得意はどこから来るのだろうか。右利き左利きとか関係しそうだなぁ。それとも利き目の関係かもしれないな。
意外とつむじの回転の方向と相関関係があるかもしれんな。しかし、私の場合はつむじがどっち周りだったか、今となってはもう判別不能だなぁ。
逆に、この相関関係が証明されれば、つむじがどっち巻だったかがわかるかもしれんな。しかし、今さらどっち巻きだったかなんて知っても大して意味ないよなー』
どんな理由であれ、不得意な方は練習してうまくなる以外に道はないのです。
「なかなかいーですねー。円運動ができれば8の字飛行は実は簡単なんですよ。円運動の組み合わせですから。それでは、やってみましょうか。」
「おっッ。かしこまりました。」
少し早いですが、ついに8の字飛行がはじまりました。
鏑木氏のアドバイスに『ふむふむ、そう言われればそうだなぁ。特に難しく考えすぎちゃいかんいかん。』と、気を楽していざトライ。
「おっとっと、おっとっと」森永製菓のスナック菓子の名前を連呼してしまいます。
円運動はできても、8の字になるとこれがなかなかうまくいかないのです。
回転が切り替わるところでちょっとでも焦ると、操作がコンマ数秒の単位で遅れ、それがさらなる心理的圧迫につながり、五感からノイズ的情報があたかもDDos攻撃のように大量に脳に送られてくるため、あえなくパンクするといった具合です。
『落ち着け、落ち着くのだ。』
落ち着かなければいけない時の「落ち着け」という思考は意外とタチが悪いものです。
「壁紙を貼らないでください」という壁紙を大量に貼るような行為と似ているかもしれません。
最終決戦だらけの日。そしてその勝敗は…
なかなかコツをつかめないまま昼休憩となりました。
昼は自動的に「オリジン弁当」へ。お弁当の他にまた例のセルフ豚汁を注文しました。
豚汁をどこまで大量に盛れるかということも、私の中では決戦事項となっていました。
『こっちも今日が最終決戦だ。盛ってやるぞー! 熱っち。おー大量に盛れたな。だが席までどうやって移動するかなぁ。これはATTIモードのドローンばりに滑るように行かないとな。』
こちらの決戦は3回目にして、最高の成果を上げることができました。
『さあ午後はどうなるか。とにかく頑張るしかないな。豚汁盛りのように。』
食後も早々に休憩室に戻り、iPhoneアプリで見つけた「ドローンの達人」というゲームで練習を続けました。
午後は、8の字飛行の続きです。
ところがすぐにインストラクター鏑木氏より
「それでは、今度は先ほどとは逆回転で8の字やってみましょうか。」と、プレッシャーをかけてきました。今日は何事も早め早めのペースです。
『早くも逆回転きたな。さすが最終決戦だけあるぞ。休む間もない連続攻撃だ。
あたかも、黒い三連星のジェットストリームアタックのようではないか。マチルダさんなしで勝てるのだろうか。』
8の字はもともと途中で回転の向きが変わりますが、進行方向を逆にするとまたこれが混乱するんですよね。
しかし、無理かなと思ったことでも、まずはやってみることが大切なのですね。
だんだんとできるようになってくるものです。
ただ、軌道が美しくないのが残念になってきました。
『ほー、軌道の美しさを気にし始めるなど、ちょっと余裕が出てきなんじゃないかぁー。』こういう心理状態になると、俄然調子が出てきますねー。
「滑らかな動きを意識するようにしてみてくださいねー」と鏑木氏からの絶妙なタイミングでのアドバイス。
『滑らかーに。滑らかーに。』と、そこに集中するようにすると、何となくできるようになってきました。
こういったところが、YouTube先生とは違うんですよね、インタラクティブなやり取りというか、進み具合に合わせた的確な指導というか。
時間を残しつつも、8の字飛行を無事クリアしました。育毛の最終決戦には敗れましたが、ビジネスコースの最終決戦には勝利したと言って良いでしょう。
課題にはないのですが、番外編として、ドローンの向きを常に中心をに向け円運動をする、いわゆるノーズインサークルフライトをやってみることになりました。
向きが違うだけで、要領は同じなんだなーと感じ始めておりました。
「おー、いいじゃないですか。できてますよ。」
タイムリーなインストラクターのやる気を出す一言がありました。
『こりゃ来たんじゃねー。ネオの覚醒』
やる気ではなく、過信になってしまうのは、それぞれの性格によるものだと思います。
何とか色々なフライトをこなせるようになってきました。しかしまあ、滑らかに、いつでも自分の思い通りの軌道で動かせるか、と言うとそれはまた別ですね。
ビジネスコース修了
「ビジネスコースは、これで修了になります。問題なかったですよ。来週にはDPAから登録の案内が行きますので、指定のeラーニングを受講してもらって、その後のテストを受けてから登録してくださいね。」
「まだ、eラーニングとテストがあるんですか。」
「座学の復習ですよ。基本的内容ですので大丈夫ですよ。」
「頑張ります!」
「あと、登録の時に、2年間のドローン保険加入がありますので、2種類から1つ選んで加入してくださいね。不明点あれば保険会社に問い合わせしてみてください。」
「保険付きなんですねー。」
などと、しばし立ち話をしました。
そしてどうやら、東京オリンピックの開発で、ここ潮見練習場は今年の夏で移転になるとのこと。移転先はまだ未定らしいです。
「そうなんですね、6月中に受けておいて良かったです。」
「移転先が未定なので、今あまり新規受講生積極的に宣伝できないんですよ」
『なるほど、だからいつもマンツーマン指導だったわけかぁ。ラッキーだったかもしれないな。』
このあと、鏑木氏と一緒に記念撮影をしてもらい、ドローン修行のカリン塔であるDSJ東京渋谷校 潮見練習場を後にしました。
なかなか、充実したフライトコース2日間、ビジネスコース2日間でした。
DPAから案内が来て登録完了すれば、晴れて回転翼3級取得となり、形としてはドローンパイロットとなります。
しかし、車の免許でも、一年間は若葉マークをつけなければなりませんし、そもそも車に乗らないとすぐにペーパードライバーになってしまいます。
現状も、何とか飛ばせるけど意のままに操縦している状態からはほど遠いと言わざるを得ません。
実は、ここが真のドローンパイロットへのスタートラインだったのです。
そういうことにしておかないと、「なれるのかドローンパイロット」という題名のブログがここで終わってしまい、始めて早々に、「なっちゃったドローンパイロット」とか「ドローンパイロット新たなる旅立ち」とかに変更しないといけなくなります。
それも面倒なので、『目標を形ばかりのドローンパイロットではなく、真のドローンパイロットということにして、いつまでも到達しない、究極のドローンパイロットへの夢を追いかける、永遠の54歳男性みないなものにするかぁ』と、未だ自分1人しか読者のいない、変更したところで魅力度は大して変わらないブログのテーマを再考したりするのでした。